2018年6月3日日曜日

『配当性向』。配当金を支払う余裕があるかどうかを見る指標。

配当性向とは

配当性向とは、その期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで表したものです。配当性向は投資を行う際に企業を評価する指標のひとつです。計算式は、以下のようになります。『配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100』。つまり、会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。(SMBC日興証券より)

配当性向の定義は上記のようになります。

さらにかみ砕いていえば、企業が配当金を支払う余裕があるのかを見る指標といっていいと思います。

具体例として、代表的な米国企業のコカ・コーラ(KO)の場合、

1.56ドル(予想1株当たりの配当額) ÷ 2.10ドル(1株当たりの当期純利益) × 100 = 74.2%(約)

となり、配当性向は74.2%となります。



配当性向にはある程度余裕が欲しい

個人的には、配当性向は配当金を目当てに投資をする人にとって、かなり重要な指標だと思います。

米国には連続増配銘柄が多数あります。

連続増配をする企業は連続増配をするだけあって、配当をかなり意識している企業だといえます。連続増配銘柄はその基調が続けば、配当金額(1株当たりの配当金額)も毎年増えていくことになります。配当性向の計算式の分子の部分です。

しかし配当性向の計算式の分母である「1株当たりの当期純利益」が増えなければ、いくら企業が配当金を払いたくても、いずれ配当金として支払えるお金が無くなってしまう、という事態にも陥りかねません。

なので配当性向という指標は、その企業に配当金を支払える余裕があるのか、ということですので、特に配当金を重視する投資家は確認した方がいい指標だと思います。



この指標は誰でも見ることが可能な数値です。至極当たり前のことながら、経営者も知っています。もし配当性向に余裕があるならば、支払える配当金がまだあるということで、増配率も高く設定できるかもしれない。

逆に配当性向の余裕がなければ、ない袖は振れないということで、配当金の増配率も低くなるでしょう。ひょっとしたら、配当金の増配をやめてしまうかもしれない。



配当の原資である利益を安定的に稼げる企業

たまにみるのですが、米国株企業でもたこ足配当、稼いだ以上のお金を配当金として支払うということがあります。100万円しか稼いでいないのに、150万円の配当金を支払う、というようなことです。当然ながら、配当性向の数値は100%を超えてきます。

何らかの一時的な原因により、その状態が1年くらいで終わるのならいいのですが、『配当金>稼いだ利益』の状態がずっと続けば問題です。稼いだ額以上に配当金を支払うことが続けば、やがて企業が配当金を支払えなくなるのは明らかです。

なので、配当金を期待して投資する場合、配当性向を確認すると同時に、その企業が永続的にお金を稼ぎ続けることができるのかどうか、ということも確認する必要があります。

よく米国株ブログで高配当利回りの「優良銘柄に投資しています。」という言葉を目にします。米国の優良企業に投資する理由は、事業が安定していて利益も安定的に稼ぐことができるので、配当金も安定的に払うことができるからです。

景気の変動によって利益水準が大きく変わるような企業は、支払える配当も大きく変わる可能性がある、ということです。



配当投資家に必須の指標

配当金を目当てに投資するということは、配当金を長く貰うことがかなり重要な問題だと思います。株価の上昇よりも重視すべき点かもしれません。

その場合、配当性向、そして投資先が配当金の原資である利益を安定的に稼ぐことが出来るかどうかを見る必要があります。