2018年6月24日日曜日

書評:「道は開ける」。無人島に持っていくならこの1冊。


枕元に置いて毎日見ていた


無人島に本を1冊持っていくならどの本?という問いを聞いたことがありますが、私がもし無人島に持っていくなら、デール・カーネギーの「道は開ける」です。
ボード・シェーファーの「マネーという名の犬」という本も素晴らしいです。
どちらか1冊にするのは迷いますが、「道は開ける」は人生全般に役に立つ本、「マネーという名の犬」はどちらかというとお金という限られた範囲で役に立つ本ということで(人生訓的にも素晴らしいとは思う)、無人島に持っていくなら「道は開ける」です。
この本は私が30歳前後のころ、枕において毎日のように見ていた時期があります。それくらい私にとって、内容が頭に入ってくる本でしたし、かなり頼っていた本でした。



偶然手に入れた人生の良書

私はこの本を偶然手に入れました。
この本を初めて手にしたのは、祖母の家です。私は祖母の家に遊びに行くとき、祖母の家を家探しするのが趣味でした。Σ(T□T)
より正確に言うと、祖母の家に残っていた、私の叔父の本を見つけるのが趣味でした。叔父はけっこう本を読んでいたようですが、その本を祖母の家、つまり叔父にとっては実家に残していったのですね。それを甥の私が探して読んでいたという。
叔父の趣味がよかったのか、面白い本が多かった。ちょくちょくいろんな本を読んでいたのですが、たまたま見つけた中の1冊が、「道は開ける」でした。 だから私が持っている「道は開ける」の版は第5版12刷発行の1996年のモノです。ちなみにこの本の第1版は1959年になっています。かなりのロングセラーですね、、、。





生き方を学べる本

「道は開ける」はどういう本かというと、「生き方」の本です。読めばシンプルに生きていくにはどうしたらいいか?ということが分かると思います。
人間少なからず、悩みや迷いを抱えながら生きていくものです。そういうことに対して、「こういう風に考えればいいよ」という「考え方」を教えてくれる本ですね。

具体的な内容としては、読んでいない方は興味を持って読んで確認して欲しいですが、私が非常にためになり、今でも時々思い出すのが、「人間1度にできることは1つだけ」と言葉です。
現代人は生活や仕事で色々とやることが多いと思います。しかし、いろんなことを抱えて同時に物事をやろうとするのは無理なことです。
私もこの本を読んでいた当時、同時にいろいろなことをやろうとしていたようです。「道は開ける」で「1度にできることは1つだけ」という記事を見て、1度に1つのことを終わらせるように心掛けると、いろんなことが簡単に終わるようになりました。それと同時に心がずっと軽くなりましたね。それまでは簡単なことを、自分で難しくしていたのかなと思います。

今でも仕事が多く、どうしようかと思う時がありますが、1度に1つだけしかできないのだから1つ1つやっていこうと思い、仕事をしています。
それでも仕事が終わらずに翌日に持ち越すなんてこともありますが。ヾ( ̄o ̄;) まあしかしそれはそれでしょうがない。ベストは尽くしたんだし、それ以上のことはできないですよ。まあ翌日には体力も回復して仕事も終わるからいいんですけどね。

1度に10人の話を聞ける、聖徳太子なら話は別ですが、普通の人は1度に1つのことしかできないでしょう。むしろ仕事を早く終わらせるコツは、1度にいくつかの仕事をするかというより、1度につき1つの仕事をいかに早く終わらせ、次に移れるかということじゃないでしょうか。

私が今でも実践している本の内容は他にもありますが、前項の内容が代表的なモノです。他にも「人間は考え方で決まる」という考えも、かなり影響を受けました。
そして今、ぱらっと本書をめくると、 「刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。一人は泥を眺め、一人は星を眺めた」 という言葉が出てきました。
この言葉の内容を説明するまでもないですが、同じ出来事でも、それを良い意味でとらえるのか、悪い意味でとらえるのかでは大きな違いがあります。これはさきほどの「人間は考え方で決まる」というまさにその通りのことだと思います。


具体的な内容だと思うアメリカの本

「道は開ける」は、私が進んでアメリカ人の本を読むきっかけになった本でもあります。ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」と共に。
アメリカ人が優れているのかどうかは私には分かりません。確かに優秀な人が世界中から集まるし、高い教育機関もあるので、優秀な人が多いのかもしれません。それで良い本を書ける人が多いので、ためになる本が揃っているのかもしれません。それとも国民性の問題かもしれません。
よくわからないのですが、私が思うにアメリカ人の書く本は、具体的に書かれている本が多いという印象を受けます。
具体的な行動方法、考え方。
私なんかは具体的に書いてもらわないと、どうもはっきりよくわからない。理解できないわけではないですが、具体的に書いてあった方が分かりやすい、ということかもしれません。
「道は開ける」も、「具体的にこう考えたらいいよ」ということが書いています。それが非常にいいですね。そしておそらくそう感じているのは私だけではないはずです。
分かりやすく具体的で実践的だから、ロングセラーになっている。



ただ少しタイトルが怪しい、、、!?

私はこの本をとても素晴らしい本だと思っているのですが、おそらく偶然入手しなかったら、自分で進んでは手に入れなかったでしょう。なぜなら、「道は開ける」というタイトルがなんか、宗教っぽいというか神秘的な心の世界、スピリチュアルっぽい気がするからです。なんか怪しいタイトルだと最初は思っていました。( ̄ー ̄?)

まあ私は偶然、この本を手に入れて読んだのでさらっと読みました。しかしタイトルは怪しい。

ですが、英語のタイトルは、「How to Stop Worrying and Start Living」なんです。日本語タイトル「道は開ける」は、本の内容に被っていないとは言えないが、かなり意訳している気がします。原題をGOOGLE翻訳すると、「心配することを止め、生活を始める方法」と出てきました。

これだとかなり具体的で教科書的なタイトルです。まあこのまま販売しては、タイトルで売れない可能性が大なので、「道は開ける」という神秘的なタイトルにしたのかもしれません。「心配することを止め、生活を始める方法」では手にすら取らないタイトルのような気がします。

最後にWikipediaによると、この本は1948年に発売されたようです。第2次世界大戦が終わって間もないころです。戦後にアメリカではこんな本がもう発売されているわけです。日本とは相当な差があったのだなあと感じる次第です。


リンク:amazon 道は開ける 文庫版