2018年5月26日土曜日

AT&Tの2018・第一四半期決算分析。よくわからない決算。


決算発表後、株価は急落

AT&Tが4月25日に2018年の第一四半期の決算発表をしました。

4月のことですが、結果を受けて株価は35.20ドルから33.10ドルに大幅下落しています。

この決算発表後の株価の動きですが、マーケットが不透明感を嫌うという意味では正解なのかなと思いました。個人的にはっきりと意味のわからない決算だったからです。

まあマーケットは何かを織り込んで株価が下げたのでしょうが、個人的にはよくわかりませんでした



営業利益率の低下、、、?


AT&T2018Q12017Q12018Q1
売上高380383936538930
営業利益620163565564
営業利益率16.3%16.1%14.3%
純利益475935744278
希薄化後1株利益0.750.560.68

今回の決算発表の結果です。

今回のAT&Tの決算発表の面倒くさいところは、会計基準を変更しているところです。上記の表の左側の2018Q1が会計基準変更後の数値、右側の2018Q1が前回と比較可能な数値です。

この2つの数値をよく見比べて、前年同期と比較したほうがいいと思います。


個人的に、売上高の減少はいいとします。まあAT&Tですから、成長しないことはもう当たり前です。加えて、純利益と1株利益が増えたのもスルーです。減税の影響があるので、利益が増えるのは当然のことでしょう。



「よくわからない」とタイトルから連呼していますが、これは営業利益率のことです。会計基準変更後の営業利益率は16.30%、基準変更前の営業利益率は14.3%です。もしAT&Tが会計基準を変更しないまま、決算発表を行っていたら、やはり株価は急落したと思います。

ただ、たかだか1年くらいで営業利益率がここまで下落するかなとも思います。なので会計基準の変更は何かしらの原因があったのかもしれません。

AT&Tの決算発表を見ると、

AT&T's consolidated revenues for the first quarter totaled $38.0 billion versus $39.4 billion in the year-ago quarter, primarily due to the impact of ASC 606 which included netting of USF with operating expenses.(グーグル先生訳:AT&Tの第1四半期の連結売上高は、主にUSFの営業費用の控除を含むASC 606の影響により、前年同期の380億ドルに対し394億ドルとなりました。)

という言葉が出てきます(訳が少しおかしい気がする)。

意味の分からない言葉「ASC606」などをグーグル先生で調べると、「FASBとIASB」というような言葉が出てくるので、会計の基準が何かしら変わったのはわかります。

今回の会計基準の変更が営業利益率の低下を隠すためのものならば、ちょっとあれですが、さすがにそんな分かりやすいことはしないでしょう。ただ決算発表後の株価急落は、比較可能な方の営業利益率の低下が意識された可能性もあるなと感じました。



最後は配当利回り!

結局のところ、売上が下がっているので、全体的にはあまり褒められた内容の決算ではないと思います。いろいろ見ると、伸びているのはネット配信サービスのお客さんだけ、というように見えます。携帯電話とか衛星TVのお客さんは、少しづつ離れていっているように見えます。

タイムワーナーの買収は6月12日に判決が出るらしいですが、仮に買収が決定して、どこまで巻き返せるのかは分かりません。個人的にAT&Tの経営陣をあまり良いと思わないので、買収しても少し疑問に思っています。タイムワーナーのコンテンツは素晴らしいの一言ですが、それを活かしきれるのかどうか。

AT&Tはネット配信だけでなく、携帯電話など総合的に顧客を囲みこみをしたいとは思うのですが、ネットフリックスとかライバルは多いので、あの経営陣が上手いことできるとはあんまり思えないんですよね。

AT&Tを売るつもりはないのですが、最初に買うのをAT&Tではなく、ベライゾン(VZ)にしていれば良かったなとは思います。

しかし6%を超える配当利回りは魅力的なんです、、、(/・ω・)/。