2018年5月10日木曜日

ブルーエプロン(APRN)の2018年第1四半期の決算分析。

堅実だったブルーエプロンの決算

ブルーエプロン(APRN)が2018年・Q1の決算発表をしました。内容は良かったです。ようやくゴタゴタしていた企業の運営がしっかりしてきて、着実な成長へと進んでいくように見える決算内容でした。

  • 売上は前年同期の2017年Q1より減少しているが、原価やマーケティング費用の減少により利益は上昇
  • 2017年前四半期のQ4に比べると、売上・利益・顧客数・単価が、すべて上昇している

前年同期より利益急上昇、前期より着実に前進

APRN2018.1Q2017.Q42017.Q1
売上196690187653244843
営業利益-29863-30915-51683
当期純利益-31665-39120-52194
EPS-0.17-0.2-0.78

表はブルーエプロンの「2018Q1」、「2017Q4」、「2017Q1」の業績を比較したものです。

まず今期の2018Q1と前年同期の2017Q1を比べると、売上は減少しています。しかし営業利益、純利益、EPSは大幅に改善しています。

改善した理由としては、マーケティング費用の減少とニュージャージー州リンデンにある新工場の運営がうまく稼働しているからのようです。

マーケティング費用は前年同期と比較すると、60605 ⇒ 39329へと減少しています。このあたりもただ減らしているだけでなく、計画的に減らしているようです。

新工場に関しては、以前のニュースでは当初、新工場の稼働がうまくいかず、顧客に間違った商品を配達したり、届かなかったりしたようです。しかし現在ではそれも落ち着き、効率的な新工場がうまく動きだしたみたいですね。

また2018Q1と2017Q4を比べると、売上、利益とも着実にすべて上昇しています。2017Q4の決算発表で、会社側は「そろそろうまくいくよ」というようなことをいっていたので、ようやく成果が見え始めたのかなと思います。


顧客数も前期より上昇

APRN2018.1Q2017.Q42017.Q1
顧客(千単位)7867461036
平均注文額$56.58$57.99$57.23
1人当たり注文4.44.34.1
1人当たり平均収入$250$248$236

この表はブルーエプロンの顧客データの推移です。

新規企業は顧客数の増減がよく注目されます。新規企業は赤字をだしてもいいが、顧客数が増えることが大事なんでしょうね。スタートアップしたIT企業なんかはそういうのがよく見られます。

でブルーエプロンも顧客数の増減が大事ですが、2018Q1に顧客数がようやく下げ止まり、上昇に転じています。

2017Q4までは減少していたので、「ブルーエプロンはもうお客さんに見放されているのではないか?ブランドがなくなったか?」と思っていたのですが、今期で持ち直したので一安心です。ブルーエプロンは適切に事業を運営すれば、お客に支持されるものを持っていると思います。

ミールキット・食材配達というサービスは、消費者の需要はあると思います。普段と違うものを食べたいとか、時短したいというニーズはあると思います。私も値段などがよければ買いたいくらいです。

競合の多いミールキットの分野で、ブルーエプロンに強いブランド力があるのかどうかははっきりわかりませんが、適切に運営すればお客はついてくると今回の決算発表からは読み取れます。

ブルームバーグより:顧客数の推移

コストコでの試験販売開始

ブルーエプロンは実店舗での商品の供給を始めるようです。そのことは以前からアナウンスがあったのですが、どの店舗で始めるのかというのは分かっていませんでした。どうやらその店舗とはコストコのようです。

パイロット販売ということで、とりあえず試験販売のようですが。CEOが言うには、とりあえず「フィードバックをえて、その経験から学ぶこと」が目的のようです。ブルーエプロンの商品をもっと知らしめる機会ですし、良いことじゃないかと思います。


とりあえず一安心


今回の決算発表で感じたのは、とりあえず株価の下落が(一旦は)おさまりそうで良かったということです。それまで株価の動きは悲惨でしたからね。

決算発表があって株価は急騰しました。ブルーエプロンの株を保有してようやく少しほっとしています。このまま株価が買値の3.1ドルくらいまで戻ってくれればいいのですが。

しかし当然のことながら、まだ油断はできません。良い兆候は見られたとはいえ、それが株価にいつまで反映されるか分からないからです。また弱気に傾く可能性もあります。前回の決算発表のあとはそうでした。

次回の2018Q2の決算発表が本当に大事だと思います。ここで成長軌道が確認できれば、また1つ安心できますが、もしそうじゃなかったらどうなることか、、、。

今回の決算発表で少し安堵感を抱きながらも、警戒は怠らないようにしたいです。