2018年2月18日日曜日

米国高配当銘柄で配当再投資。確実に株数を増やす。

シーゲル流は的を得ている

現在ジェレミーシーゲル教授の「株式投資の未来」を読んでいます。

シーゲル流に対する反論、という話もあるようですが、私はシーゲル流に賛成の立場です。今回この本を再度読んで改めて思いました。

言っていることが確かにそうだと思える。なんというか理に適っているように思うんですよね。その理由として感覚的な表現なのですが、「砂上の楼閣ではなく、実を取っているように思えるから」。言い換えれば、株価という、先行きはどうなるのか分からないもの(砂上の楼閣)を追わず、ほぼ確実に貰える配当金(実)に軸を置いているからです。


ニューエコノミー VS オールドエコノミー

「株式投資の未来」の第1部 ~「成長の罠」を暴く~ という章で、

IBM VS スタンダード・オイル(今のエクソンモービル)

という内容の話があります。

この話は1950~2003年を対象にしています。ですので当時のIBMは、今と違いこれから伸びるであろう企業の代表、「ニューエコノミー陣営の巨人」という位置づけで、スタンダードオイル(分かりにくいので以下エクソンモービル、XOM)は「オールドエコノミー陣営」という位置づけです。

1950~2003年の売上高・配当・利益・所属セクターの成長率はすべてIBMが勝っているのですが、結果的にトータルリターンはエクソンモービルが勝つという話です。


株価への期待と配当が勝負を分ける。

でIBMとエクソンモービルでは何が違ったのかというと、


平均PER平均配当利回り
XOM12.975.19%
IBM26.762.18%

平均PERはXOMが低く、配当利回りはXOMが高かった。

PERが高いということは投資家の期待が高いということで、IBMは高い期待に応えなければならなかった。そうしないと株価は上昇しません。むしろ高い期待に応えられなければ、株価は下落します。

逆にエクソンモービルは投資家からの期待が低かったので、投資家の期待にそこそこ応えておけばよかった。ほんの少し業績が予想を上回っただけでも、株価は上昇あるいは維持されました。そこで差がついたのです。


高配当銘柄で行う、配当再投資の威力

で両者の株価に差がついた最も大事な点は、IBMよりエクソンモービルの方が高配当だということです。この2社で配当再投資をすれば、明らかにエクソンモービルの方が株数を多く買えます。ここが大事なんじゃないかと私は思います。

個人的に「株価は砂上の楼閣で、配当は実」だと思います。株価の先行きは誰も正確には分かりません。しかし配当はほとんど確実に貰えるし、それを再投資することも確実にできます。

XOMのような高配当企業で再投資すれば、低配当企業より確実に株数は増えます。それは間違いはない。配当を再投資すれば確実に株数は増えます。それは確かです。

さらに株価が下落しているときに配当再投資を続ければ、同じ配当金でもいつもより多く株数が買えるのも間違いないことです。株数が増えれば貰う配当金の額が増える。そうなればさらに配当再投資の力は増していく、、、。

配当再投資は確かで確実なことの積み重ねだと思います。

多くなった株数の配当金で再投資し、かつ、株価が上昇すればどうなるのか?私は良いと思いますし、私はそのことはきっと正解なんじゃないかなと思います。


確実な方を選びたい。

配当再投資は投資の醍醐味である株価の上昇(キャピタルゲイン)ではないので、非常に地味なのですが、株価を追うのは確実ではありません。一方株数を増やす投資法は確率が高い。

投資をしていると、株価の大暴落する銘柄を掴んだりして、「こりゃやべえよ」という経験をすることがあります。なのでこういう下値の堅い投資法というか、より確実な投資法を好んでしまうのでしょうか。痛い目にはあいたくないですからね。

ちなみに高配当銘柄に関してはジェレミーシーゲル教授はダウ採用銘柄とかS&P500の上位100に入るような企業を推奨しています。おそらく高配当銘柄で優良な事業を行っている銘柄という前提が入ると思います。

まあ高配当利回りで優良銘柄も株価の乱高下は当然あるので、ギャンブル要素がないわけでは全然ないのですが。


IBMとエクソンモービルの50年後の株数の行方

最後に私がいいなと感じた文章です。

「バリュエーションがここまで物を言う理由は、配当の再投資にある。配当こそは、投資家のリターンを押し上げる最大の要因といっていい。スタンダード・オイルは株価が低く、配当利回りがIBMよりずっと高い。このためスタンダード・オイルを買って、配当を再投資した投資家は、50年後、保有株数が当初の約15倍になっている。IBMでは、配当を再投資しても、保有株数は3倍程度にしか増えない。」

~株式投資の未来 ジェレミー・シーゲルより~(傍線はブログ管理人がつけました)






ジェレミーシーゲル教授

ジェレミーシーゲル教授の本には私もかなり影響を受けました。S&P500企業に選ばれるような大企業中心の保有にしようと決めたのもその影響があります。

・米国株、S&P500の中でより大企業を保有する。