2018年2月16日金曜日

【AT&T】2017年第4四半期・通期決算の分析

AT&Tの決算発表


私が株を保有しているAT&Tの決算分析です。

2017年第4四半期決算は市場予想を上回る決算を発表しています。
  • 売上 416.8億ドル  予想412.1億ドル
  • EPS 0.78ドル  予想0.65ドル
  • 2018年のガイダンス3.5ドル  市場予想2.97ドル

とそれぞれ予想を上回りました。

また米国での電話契約者数は32万9000人増、有料テレビ全体の契約者数も16万1000人増加しました。


四半期と通年の数値(昨年との比較)



売上高増減調整後1株利益増減
2017Q4416.76億ドル-0.4%0.78ドル+18%
2016Q4418.41億ドル0.66ドル
売上高増減調整後1株利益増減
2017年通期1605.46億ドル-2%3.05ドル+7%
2016年通期1637.86億ドル2.84ドル
(AT&Tホームページより)



上の表は昨年との比較です。 決算発表では予想を上回る数値を発表しましたが、前年との比較で見ると売上は減少しています。営業上の数値は決して上向いているとは言えません。

決算内容を詳しく見ると、「Operating Income(日本の営業利益と似たような利益)」は増えていないです。2017年第4四半期に減損処理を行っているようで、あまり詳しく比較もできませんが、売上が減少している割には経費が増えています。
電話契約者数や有料テレビの契約数は増えているようですが、AT&Tはこれらのサービスのセット販売を行っています。単体でサービスを締結させるより、セット販売の方が少し利益率は落ちると思います。また業界での競争も激しいので、インセンティブや販促費などが増えているのかもしれません。 ただAT&Tが力を入れている有料テレビ事業が、これからもっと伸びてくればOperating Incomeは少し増えるかもしれません。まあ敵は多いし、競争は激しいですが、、、。 結局、利益の増加や2018年のガイダンスの上昇は、事業が上向いたわけではなく、減税の影響が大きいような気がします。


株価のバリュエーション


AT&Tのバリュエーション
予想PER10.48倍
過去5年平均PER21.02倍
配当利回り5.42%
(米モーニングスターより)
(2018.2.14現在)

AT&Tの2018年2月14日時点のバリュエーションです。予想PER10.48倍に対し、過去5年平均PERは21.02倍です。配当利回りは5.42%もありますし、連続増配年数は33年です。

明らかに割安を示しています。まあ比較相手は過去の平均なので、一時的に悪い時があれば過去の平均はぐっと上がります。

それにしても個人的には割安であると思います。

ただAT&Tへの将来への不確実性が株価に反映されているのでしょう。タイムワーナー(TWX)の買収の行方、仮に買収したとしても巨額の買い入れ資金の発生、よく見ると改善していないように見える本来の事業などなど。

バリュエーションでみると割安に見えますが、AT&Tの株価はいつも低迷しているので、なかなか判断は難しいです。(ちなみに私はいつも期待しては裏切られています(>_<))


AT&Tの見通し

2017年の決算発表で、予想を上回る数値を発表したAT&Tですが、その後株価は低迷しています。

予想を上回る決算は発表しているのですが、売上は減少、利益の上昇も税金の処理の関係が大きいと、本来の事業の成績はパッとしません。

ただ減税効果で明らかに利益は増えます。連続増配年数33年で配当性向の余力も増加すると思われるので、配当金目当ての投資先には良い銘柄だと思います。


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2018年2月14日現在、AT&Tのタイムワーナー買収は法廷闘争に持ち込まれています。記事にしています。


AT&Tの株価が予想を裏切り大幅下落したときの記事です。(-_-;)