2017年12月9日土曜日

日本から米国に投資するメリットとデメリット。

・日本から米国への株式投資にはメリットが多い

私は米国株投資をしています。私は日本から米国株投資をするメリットやデメリットがあると考えています。メリットの方が多いとは思いますが、デメリットもあると思います。メリットは多々ありますが、とりあえず2つ。

  1. 日本は賃金が上昇しない
  2. 日本は低インフレで、米国の方がインフレ率が高い
です。


・日本は賃金が上昇しない

1は日本から米国株投資をするメリットというか、むしろ「日本人なら米国株投資をしたほうがお得」というものです。賃金の上昇はついている職種や業界によって違うとは思います。しかし全体で見ると賃金はほとんど変わっていません。

国税庁 民間給与実態統計調査 平成28年分
上記は国税庁の資料です。あまり嘘をつくメリットもない機関と思うのでおおまかには信用してもいいと思います。

ここ何年かは上昇しているようですが微増です。またご存知の方は知っていると思いますが、給与のピークはこの資料にある平成18年より以前の平成9年です。ここ何年かは下げ止まっているという表現の方がしっくりきます。逆にこれくらいの上昇ならば、少なからず給料が減少している人を含んでいてもおかしくはない数値です。

しかし大まかにいうと横ばいだと。おそらく世間でいわれる、「実感なき景気回復」という言葉は感覚として正しいです。


・S&P500の配当金実績の推移は?

一方で米国の代表的指数であるS&P500のETF「SPY」の分配金実績です。(S&P500の実際の配当金に近いと思います)


2011年12月20日から2017年9月18日までの推移

ちょっと資料が見にくいですが、右下の赤枠が2011年12月20日時点で、左上の赤枠が2017年の9月18日時点です。
  • 2011年12月20日「$0.77013」 → 2017年9月18日「$1.234574」へと上昇
となっています。約1.6倍です。ちなみに2011年は平成23年です。



「SPY」の資料にはリーマンショック時の減配は載っていませんが、リーマンショック時は減配しています。しかし国税の資料を見ても分かるように、賃金もリーマンショック時には減少しています。平成20年から21年にかけて。しかし「SPY」の方は減配していますが、その後順調に1.6倍に増えています。かたや日本人の給料の推移はどうなっているのか?

私は米国株に投資するメリットの1つはここにあると思います。米国株に投資すれば収入が増えるからです。

こういう事実を突きつけられると、そりゃさすがに財務省管轄の金融庁もNISA制度を作るわ、と思います。国民がこのままだったらさすがに可哀そうだと感じた部分も私はあると思います。当然彼らはこういう事実を知っているでしょうから。それに年金だけでは生活費を賄えないのも知っているでしょうからね。何もしなかったらこれまでの推移を見るとジリ貧でしょう。


・日本は低インフレ

もう1つのメリットは、「日本は低インフレで、米国の方がインフレ率が高い」ということです。条件としては先進国で国が安定しているということもあります。インフレ率が高い国というのは発展途上国にもありますが、もちろんこれは米国限定です。

インフレという話になるとなかなか難しい話になりますが、株式のリターンはインフレ率を凌駕する、というのが経験則でわかっているようです。

いうなれば、ガリガリ君が70円になると、60円を現金でしか持っていない人はガリガリ君を買えなくなるが、株式で60円持っていた人はガリガリ君を買えるよという話です。

株式はインフレ=物価上昇(ガリガリ君の値上げ)を凌駕するからです。ガリガリ君の値上げより株式の値上がりの方が高いということです。ちなみに私は棒ステッィクタイプのアイスクリームでいえば、断然ブラックモンブラン派です。

米国のインフレ率が2%とすれば、物価は100円の物が102円になります。株式のリターンが8%とすれば、実質的なリターンは6%です。2%は物価が上昇しているからです。いくら株価が100円から108円になっても、物価が102円になれば、実質的に利益といえるのは6円です。8円ではありません。


・日本の低インフレは米国株投資において武器になる

しかし株価が100円から108円に上昇したことは事実です。そして日本から米国に投資するとどうなるのか?(以下、世界経済のネタ帳より引用)




日本のインフレ率の推移です。はっきりいって伸びていません。マイナスも多いです。さらに消費者物価指数の推移です。



よく「失われた10年」あるいは「20年」なんてことを言われますが、見事に20年前の1997年より物価は変わっていません。これは経済的にはやはり悪いことだと思います。なんで中国人韓国人がここまで日本に来るようになったかといえば、日本が安くなったからでしょう。向こうは成長し、日本が手が届く存在になったからです。

ちなみに米国のインフレ率と物価指数です。

インフレ率の推移
物価指数の推移

一貫して安定した伸びです。


こういったことを考えると、ある意味では米国人より日本人の方が米国株投資において利益を得られると考えられます。米国はインフレが約2%で進んでいるのに対し、日本はおそらく0%もしくは最大で1%くらいでしょう。米国株の上昇が8%とすれば、米国人の場合は実質リターンで6%、日本人の場合は7~8%の実質リターンになります。

まあ確かに米国人には非課税口座があり、日本人だとNISA口座を使っても配当金は10%取られるということはあります。しかし長期で見ると実質リターン1%の差は大きいと思います。

私は米国の株式成長の果実をより得られるのは日本人だと思います。まあ日本が低成長故の実質リターンの高さという、不可思議な現象だとは思いますが、私はこれを生かさない手はないと考えています。


・しかし日本人ゆえのデメリットもある、、、。

まとめると、

  1. 日本は賃金が上昇しない
  2. 日本は低インフレで、米国の方がインフレ率が高い
という2つの理由で、私は日本からの米国株への投資にはメリットがあると考えます。

私は1の理由により、日本人は米国株に投資した方がいいと考えますし、2の理由により投資すべきだとも考えます。

しかし何事も良いことばかりではないようで、やはりデメリットもあると思います。それは為替です。長いので次回に回します。