2017年11月18日土曜日

資産配分戦略。「自らのリスク許容度を知る=自らを知る」



 「十人十色」という日本語がありますが、この言葉は真実ですね。同じようなタイプの人間は多くいますが、細部まで見ていくと違う個性を持った人間ということが分かります。


米国株ブログを見ていても、同じシーゲル流というブログをとっても、選択する銘柄は違うし、おそらく現金や株式の資産配分も違うことと思います。


やはり十人十色だし、個性にこれが正解というのはないのと同じように、投資にもこれが正解というのもないのかなと思います。




 最近、大御所チャールズエリスの本にはまっています。代表的な「敗者のゲーム」やバートンマルキールとの共著「投資の大原則」の2冊です。私が参考にすべきは、チャールズエリスの「市場平均への投資」という考え方と、ジェレミーシーゲル教授の「高配当銘柄への投資」という2つの考え方なのかなと最近思います(おおざっぱに捉えると)。


チャールズエリスの「敗者のゲーム」の第6版、序文にディビッド・スウェンセンという人が、

  • エリスは投資家に対して、銘柄選択に目を奪われずに、資産配分戦略に集中するよう忠告している

と書いています(P7)。


銘柄選択に目を奪われずにという箇所は、けっこう受け入れがたい忠告ですが、私は最近ようやくそれを受け入れる心境になってきました。おそらくそっちの方がいろいろな意味でメリットがあると思うようになってきました。


資産配分戦略とは、「資産の50%を株式に、30%を債券に、20%を現金に」というような資産の比率を考えて決めることだと思います。そしてもう一歩踏み込んで、「株式のうち、米国が50%、日本が10%、欧州が10%、新興国が30%」というようなことも含むのでしょう。


チャールズエリス、そしてディビッド・スウェンセンは、個別銘柄を選ぶために時間をかけるよりも、資産配分を決めることに時間をかけろ、と言っています。個別銘柄を選ぶよりも、資産配分の方が大事だというのは、はっきりとは分からないまでも、なんとなくわかるような気がします。長く続けるためにそういう基本的なことの方が大事なのかなと思いますね。




 ディビッド・スウェンセンは同じページで、

  • 資産配分を決める際には、リスク許容度が決定的な役割を果たす。投資で成功するためには、投資家自身の固有の条件と選好に見合ったプランを立てなければならない。
と書いています。


要は自分を知れ、ということなのかなと。


自分が受け入れられるリスク許容度、どれくらい株価の変動に耐えられそうか、資産のどれくらいならリスク資産に配分できそうか、また自分の年齢とか配偶者、子供の有無、自分の好みの資産など、自分を知ってそれに見合った資産配分を考えろ、ということだと思います。




 自分を知るということは大事だなと思う時がありますが、それが投資にも必要なようです。資産配分戦略が投資にとって大事ならば、資産配分戦略を決める大事な要素の、「自分を知る」ということも大事だということになります。


自分を知るなど、学生の就職活動における自己分析みたいで嫌な響きです(笑)。しかし投資をやっているとなんとなくわかってくるような気もします。まあ自分の好みやリスク許容度もけっこう変化するものなので、大まかな資産配分を決めておいてもいいのかもしれません。